【元声優が教える】声量不足の方必見!!声を大きくするために行うたった一つのこと。
「声が小さくて人に何度も聞き返された経験…ありませんか?」
・声が通らない
・声がこもってしまう
・喉に力が入ってしまう
・他人に声が小さいと言われる
このようなお悩みを少しでも抱えている方。
声優として6年間活動してきた知識と経験を踏まえて、今から僕の知りうる限りのことをお話していきたいと思います。
初めに
声が小さい原因は多岐にわたります。
「顔の筋肉が緊張している」「喉が緊張して喉が絞まっている」
「舌が固まって動かない」 「呼吸が浅い」
ボイストレーニングや養成所のレッスンを受けた経験のある方でしたら、上記の内容は講師の方から言われたことがあるかもしれません。
そこで、小さい声を改善するために皆さんがやることといえば……そう!!
「ボイストレーニング」ですよね!
ボイストレーニングといえば……そう!!
「複式呼吸」ですよね!!
結論から言わせていただくと、複式呼吸を意識するのは今すぐに止めてください。
でもトレーニングは続けて下さい!!
言ってることめちゃくちゃですね((笑))
その理由は次で説明します。
複式呼吸の落とし穴
さて、複式呼吸を意識するのを止めて下さいとは言いましたが、複式呼吸が全く効果が無いというわけではありません。
では何が問題なのか?
教え方です。
恐らくですが、今まで講師の方にこう言われた経験はありませんか?
「息を吸うときにお腹を膨らませて、吐くときにお腹をへこませなさい」
これは、呼吸をする時に自然と行われるお腹の動きです。
複式呼吸だろうと胸式呼吸だろうと、呼吸をすると自然とこの動きになるのが基本的な呼吸の流れです。
あくまで基本的な呼吸の流れだけを教えているのであれば問題はありませんが、大半の人が「声を出すときも常にお腹を意識しろ」と教えているのが現状です。
声量不足で悩んでいる方にこのような教え方をしてしまうと、発声をする時に
「お腹をへこませながら声を出さなくちゃ」と思い込んでしまうのは当然のことです。
そうすると常に体に力が入った状態になってしまい、喉を締めながらとにかく声を張り上げる発声が身についてしまいます。
まずは「複式呼吸をしないといけない」という意識をなくしてみましょう。
声が大きい人の特徴
さて、あなたが思う声が大きい人の特徴は何かありますか?
私が思う声が大きい人は「体が大きい人」です。
皆さんの中にもこう思った方は少なからずいらっしゃると思います。
もちろん全ての人がこれに当てはまる訳ではありませんが、これはある程度証明されている事実です。
特に幼少期から体が大きかった人は声が大きい傾向にあります。
理由としては様々ですが、身体の成長に合わせて人間の臓器も成長していきます。
そのため、声を出すために必要な「息」を取り込む「肺」の大きさも変わってきます。
この肺に取り込める空気が多ければ多いほど、声を出すときのアドバンテージとなります。
声量は本当にUPするのか
結論から申し上げますと、声量は絶対上がります。
前述した「声が大きい人の特徴」でお話しましたが、体が大きい人の他に
もう一つ声が大きい人の特徴?があります。それは「子供」です。
皆さんも経験があると思いますが、子供の声量に驚いたことはありませんか?
身体も小さく、ボイストレーニングを受けたわけでもない子供が何故あれほどの
声量をもっているのか……。
その理由が「脱力」です。
大人になると自然と周りの目を気にするようになります。
※気にしない人もいます!!
発声の最大の敵は「身体の緊張」です。
この緊張を解くことが「声量UP」の一番の近道です。
声の大きさで悩んでいる方に共通する点として「自信がない」という点が挙げられます。この自信の無さが直接的に身体の緊張に繋がるわけです。
ですが、悩みを抱えている人が急に自信をつけるのはかなり難しいことだと思います。
自信というのは「成功体験」「他人からの称賛」という2点の蓄積で得られていくものだと言われています。この経験を得るためには場数を踏むしかありません。
悩んでいるだけでは決して自分に自信はつきません。
歌手や声優などを目指している方であればとにかくオーディションを受けまくってください。人前でとにかく「しゃべる」ということをまずは繰り返し行い、根拠のない自信を持ってください。そして根拠のない自信が他人に認められた時、初めて
本物の自信に変わっていきます。
自信がつけば声は自然と大きく、自由に出せるようになります。
焦る気持ちは分かりますが、とにかくリラックスしてしゃべることを心がけてみてください。
これから実践していただきたいこと
最後に声量UPをするために行っていただきたい3つのことをお話して終わりたいと思います。
・発声時の複式呼吸の意識を止める
これまで長く語り継がれてきた複式呼吸は恐らく正しいです。
でも本番では意識をしないで下さい。トレーニングを続けていたら呼吸の流れは体に自然と染みついているはずです。流れに身を任せ声をだす事を心がけてください。
・脱力と目線
身体の脱力が大事ということは先ほどもお話をしてきましたが、脱力をするための個人的な方法をお伝えします。
それは「目線」です。
人は緊張状態や考え事をしている時、目線が定まっていません。
目線が定まっていない状態というのは言い方を変えれば自信がない状態です。
騙されたと思って一度何かを見つめてみて下さい。そしてそのまま声を出してみてください。きっといつもより自信に満ちた声になっているはずです。※たぶん(;´Д`)
・とにかく人前でしゃべる
自信が声の小ささに反映されるとお伝えしてきましたが、これは絶対的事実です。
エンタメ業界を目指している方ならとにかくオーディションを受けてください。
コンビニなどの接客業のお仕事もおススメです。どのような状況でもとにかく「人前でしゃべる場」を作ってください。人前で緊張せず喋れるようになれば、おのずと自分に自信がつき、人生をより前向きに楽しんでいくことが出来ると思います。